仮SS:偽名


~元治元年8月、下関へ行く際のテキトー偽名~

・はつみ…鬼椿権蔵 おにつばきごんぞう。
陸奥がふざけて考えたやつ。他候補には、お万里が考えた桃瀬円モモセマドカ、自分が考えた神宮寺碧羅ジングウジヘキラ、橘風雅タチバナフウガ、陸奥の悪ノリで攸( ミズノユッタリトナガレルサマ)などがあった。百瀬と神宮寺で決められずにいたが、くじ引きでこうなった。
(落ち合った先でこの名前を出された伊藤俊輔もまったく『はつみ』だと気付けず、無骨な大男を想像していたという。こういった事がちらほらと重なり、鬼椿権蔵がはつみの変名としてはかなり優秀だと言う事で落ち着いたw)

・寅之進…海原一輝 かいばらかずき。
はつみ考案。好きなものは何かと尋ねると、景色を見渡し「海がきらきらと輝く様を眺めるのは好きですね」と答えた事に対し、この名が考案された。寅之進は非常に気に入っている

・陸奥…伊達風雅 だてふうが。
はつみの候補『風雅』が気に入り、拝借した

・内蔵太…細川左馬之助 ほそかわさまのすけ
もともと使っていたもの

・柊…深澤攸 ふかざわゆう
もともと使っていた偽名だが、もちろん柊も「ミズノユッタリトナガレルサマ」を考慮してこの文字を使用していた。先に桜庭攸の流れがあった為陸奥からイジられる。(ちなみに陸奥と柊、内蔵太は江戸の安井息軒に師事した同門でもある。もっとも陸奥は柊や内蔵太が入門する前の年に14歳にして吉原通いが露見した事でブチ破門を食らっていたのだが)

 ・お万里…弓子(ゆみこ。「万里と毬からの連想で弓の字を用いるのはどうでしょう?」と寅之進による発案。お万里は非常に気に入っている)






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