仮SS:今生かぐや姫


5月10日の攘夷期限に乗じて下関攘夷戦争が勃発するも、培ってきた知識や優れた先見の明を持つ高杉には結末が目に見えていた。引き続き庵に引きこもり『10年暇』を享受している。

外国の『商用船』を砲撃して勝った気になっている藩政を見て冷笑し、「商船を砲撃したところで意味はない。武装した戦艦が必ず報復に来る」と予見していた。
高杉の元には顔なじみの伊藤俊輔や志道(井上)聞多らはいない。彼らを含む選りすぐりの5名は、英国へと密航留学する為に偽装脱藩していたのだが、この時期尚早な攘夷戦が彼らの身を滅ばなければ良いが…とも思い馳せた。


それにしても『商船』を砲撃した長州藩の浮かれっぷりは相当なもので、長州世子定広が萩より下関・白石邸へ入り会議となった際、長崎より招かれていた中島名左衛門が『西洋の力を侮ってはならない』と警告した事で場の空気が一変し、そして中島はその夜に惨殺されるに至った。
高杉は引き続きその報を受け
「異国の力を侮るなと釘を刺されて殺したのなら、僕や『彼女』がその場にいれば同じように殺されておったのだろうな」
と、心底呆れる。
更に、どうやら京から出奔してきた過激攘夷派の公卿・中山忠光も鳴り物入りで長州藩の攘夷戦争に加わったと聞き、気概は素晴らしいが何も対策をしないままでは畏れ多くも元公卿の威光が加わっただけでは長州藩は焦土となる運命に違いない。或いは藩全土が生け捕りとなり、実際に目の当たりにした上海の様な異国人達の租界地となるのだろうと考えていた。


6月になると早くも高杉の予見は的中する。
報復として姿を現したのは米国艦ワイオミング号だ。砲6門搭載700トンたった一隻により、長州藩砲撃主力の一つであった亀山砲台が跡形もなく破壊され、更に壬戌丸、庚申丸が轟沈。癸亥丸大破。死傷者100名の被害を出した。
世子定広は伊崎の日和山から一部始終を観戦し、この惨敗ぶり、異国船の軍事力の高さ、破壊力による惨状を目に焼き付けていた。

世子定広は藩政会議にて今こそ高杉を起用するべきと名指しで指名し、かねてより佐久間象山より先進的な国防論について薫陶を受けていた山県半蔵らが派遣されたが、なんと高杉はこれを『固辞』し、テコでも動かなかった。今まで散々『こうなる』と忠告してきた。にもかかわらず藩政に関わる者は誰一人としてこの主張を真に受ける者はおらず、その為に己は今、10年の暇をとってここにいるのだから。長州藩主への忠義は揺るがず、長州そのものの行く末を強く懸念してはいたが、保守的で尻に火が付かねば『外』を見ようとしない藩政に対し『されば今こそ自分達で何とかして見せろ』といった頑固な一面が出てしまっていた。

だがそれでも、高杉の心には藩への忠誠ともう一つ、桜川はつみから幾度となく言われ、これまでも自身の心を支え続けて来た言葉が何度も反復されていた。

『長州が立ち上がろうとする時、高杉さんがいなければ立ち行かない。そんな時が必ず来る』


それが今なのか、と…。



6月5日。毎日毎日説得の役者が派遣され、かつ、高杉自身の両親らにも諫められ、ようやく山口の政治堂へと出廷した。

巷では馬関攘夷報復戦の第2戦が繰り広げられており、仏国の軍艦セミラミス号35門、タンクレード号それぞれが砲弾を打ちまくり、壇ノ浦砲台などを沈黙させた。更に仏兵250名が上陸し、居合せた長州兵らが弓槍で応戦するも歯が立たず。頼みの萩本体は壇ノ浦当たりで陣列のど真ん中に砲撃を受け大打撃を受けてしまった。その上軍を率いていた甲冑姿の隊長は馬から転げ落ちてしまい、慄いた藩兵は対客命令も出ていないのに隊長を置き去りにして撤退し始めてしまうという有様だった。幸いなことに仏兵らは壇ノ浦砲台を再起不能までに壊滅させ数件の民家を焼き払った『だけ』で撤収していった。彼らが本気になって攻めて来ればあっという間に山口や萩の拠点まで入り込ませてしまっていたであろう事は、誰の目に見ても明確であった。

こうした事態を受け、招集を受けてから数日が経過しているにも関わらず堂々と藩主および世子の前に馳せ参じた高杉は、真正面から言い切って見せる。

「私の思う所であれば立て直しの手立ては御座います。兵をお預け下さい。ただし兵は、強靭な心身を有した者でなくてはなりません。私はこれを軽格あるいは農民に至るまで広く募ろうと考えており、この際報酬も惜しまなければ無頼漢の輩とて屈強な気概を以ていかようにも働いてくれるであろうと確信しております。」

「本隊の兵ではいかんのか?」

「畏れながら本日壇ノ浦からの報告にもあった通り、正規の人員ではものの役に立ちませぬ。西洋の軍事力を侮ってはならないとは実にその通り。亡き中島名左衛門殿が仰っておられた事も、まさに誠となって眼前に迫っておりまする。」

 高杉の発言は真実を述べているがあまりにも身もふたもない言い様に周囲の『保守爺』たちはざわつくばかりであった。しかし藩主は高杉の意見を認め、かくして高杉は藩主から政務座役そして一隊総督の任とその軍資金を授かったのである。


まずは下関へと駕籠を飛ばし、豪商・白石正一郎邸に現れ、ここを馬関海防再建の本陣とする事で合意した。平田篤胤の思想を継ぐ勤王派として知られる白石は勤王の志ある者への財政支援を惜しまない事で有名だったが、薩摩が出兵の折りに兵糧米を用立てた結果千五百両もの損失を受け、家業さえも傾く程の財政難となっていた。この事態に手を差し伸ばしたのが藩であり、白石邸を担保としてこれを補った事が縁で、今ここに高杉が姿を現している。馬関の海防を担う軍の本拠点とするには立地的にも申し分なかった。
そして何より、経験豊富で肝の据わった初老の白石は、自分の息子程の若い武士である高杉の覇気を見て直ぐに惚れ込んだ。家業を守らねばならない使命と共に防長の行く末を高杉に託し、「白石家の財産をそっくり申し受けたい」と威勢よく言い放った彼を受け入れたのだった。

白石邸には入江九一ら他藩探索方が丁度滞在しており、彼らと共に新しい軍についての構想がか辿られてゆく。そして高杉自らが筆を振るって、この未曽有の事態にくにを挙げて対処すべく有志募集の札を掲げた。

『奇兵隊 奇兵隊は陪臣軽率藩士を選ばず同様に相交わり、もっぱら力量を以て貴び、堅固の隊を整える』

高杉はこれを以て、一隊総督もとい奇兵隊総督へと就任したのだった。



 当時下関の新地会所に総奉行手元役として詰めていた来嶋又兵衛の協力もあり志願者は日に日に集う一方で、京師工作の為に京坂へ出ていた仲間の一部も合流し、奇兵隊の幹部として稼働し始めた。そんな中、高杉には更なる構想があり、これについても思考を巡らせていた。
 人民諸隊である奇兵隊の上には藩の正規軍があって核と成し、これらが一枚岩となってこそ強力な軍となっていくのだと確信していた。目下、先日の報復戦において砲弾を直に浴びるなどして戦う前に惨敗を喫した大身組は大恥を晒した事でその士気も著しく低下している。長州の軍を強固なものとするにはぜひともこれを立ち直らせ、軍全体の核として機能してもらう必要があるのだと。



―とはいえ、奇兵隊の創立からこの方、これまでの不遇の日々を全て巻き返すかの如く殆ど不眠不休で思考を巡らせていた高杉は、一旦室内に誰もいない事をいい事に頭の中の情報を整えるべく筆も紙も地図も視界から外して横になった。つぶさに様子を見ていた白石が直ぐに軽食を用意してそっと差し出すと『これは気が利く』と言って起き上がり、一気に食べ始める。意外な反応に驚きながらも、白石は嬉しそうに声をかけた。

「旬のええスズキが入っとりまして。刺身か焼きにいたしましょうか?」

「では刺身を頼み申す。食えるときに食っておかねばな。」

 外国船による報復がいつくるかも分からない中で警戒しながら行われる漁は通常よりも不安定な漁獲量となっていた様だが、そんな中でも竿釣りや素潜りで新鮮な魚介類を確保する事もできていた様だった。

少ししてから、新鮮で旨そうなスズキの刺身と共に芋の煮転がしや粒立った白米と、スズキのアラでこさえたアラ汁、漬物が添えられた食事が出された。余裕があれば一献と酒までついている。旨そうだといって早速箸をつけるが、スズキの刺身を一切れ掴もうとしてフと、もう2年前にもなるとある日の事を思い出していた。


文久元年の夏秋頃。江戸にて。
長井雅樂の暗殺を心に決めた高杉は、当時出会い頭から率直に『気に入って』いた桜川はつみにその事を打ち明け、共に土佐へ亡命しようとまで告げていた。その時の膳に並んでいたのが、スズキの刺身だったのだ。ただそれだけの事なのだが、あの時は思い返すのも気まずいぐらい、自分でも理解不能な気持ちが駆けだし、しょうもない喧嘩などしてしまったなと思い出す。
 箸で刺身をつまみながら思わず口角を上げているのを、白石がニコニコと微笑みながら見守っていた。視線に気付いて慌てて口元を戻した高杉は「何か言いたげですな、白石さん」と声をかける。

「いやいや、何やら楽しそうにしていらっしゃると思いましてな」

 高杉が声をかけてきたのは聞いてほしい胸の内があるからではないかと、その素振りなどを見て勘ぐる白石。そんな初老の心内に気付くかない高杉はハハッと笑って刺身を頬張り、堪能してから酒をひと煽りし、戯れにと思い出話をし始めた。白石は頷きながら入室すると酒瓶を手に取り、杯に注ぎながら喜んで聞き役となる。

「若殿様の小姓として江戸に詰め始めた年に、同じく土佐からやってきた妙な奴と知り合うてな。そやつと喧嘩した時の事を思い出しておった」

 疲れてもいるだろうに機嫌よく酒を飲む様子を見るなり、どうやら深堀りしても良さそうな話題である事を見抜く白石。喧嘩と言いながらも、酒の肴となりうる思い出なのだろうと、話を引き出すことにした。

「おやおやそれはまた豪気な事で。ですがお顔を見るに、痛快な喧嘩だったのでしょうね?」

「妙に浮世離れした奴でな。世の中の事を一人俯瞰で見ておる様な奴だった。会うたびに喧嘩になるんだが、不思議な事に僕らが考えている事は似たような道筋である事が多くてな。…。」

何かを言おうとしたのか、感慨深い何かが押し上げて来たのか。高杉が不意に言葉を飲んだ事は白石にも伝わっていて、だからこそ、スズキの刺身に思い出された御仁が高杉にとってどれだけ大きく心に残る存在であったのか、白石にも慮る事ができた。黙って彼が話し始めるのを待っていると、そう時を置かずして、再び高杉が語り出す。

「…そいつがこの僕を頭ごなしに説教して、必死に言うんだよ。『長州が立ち上がろうとする時、高杉さんの知識や存在そのものが絶対に必要になる時がくるんです』ってな。」

「畏れ多い事で…。ですが、今がまさにその時やと思うと、先の世を見て来たかの様な言い方ですね」

 白石の何気ない言葉にひっかかりを覚える高杉。
確かに…それを言われた当時も、不思議な言い回しであった様に思う。普段ならそんなたられば話などいくらでも取って付けられるだけ神経を逆なでられるだけだった筈が、彼女が適当なご機嫌取りの為だけにそのような事を言った訳ではない様に思っていた。
あのときの言葉が、何故か、深く自分の心に突き刺さった。
確固たる信念を以て上海から帰っても時世は高杉の割拠諭を受け入れるほど熟してはおらず、理解すらも得られなかった。まだ早すぎると10年待たされる事になっても尚、高杉の心には『いつか長州が自分の才を必要とする時が来る…』その言葉が支えとなり続け、だからこそ今、あの時の言葉と共に在ったスズキの刺身を見てまざまざと思い返していたのだから…。

そして、心の角でずっと気になっていた言葉。

『私はこの時代を生きていく為に自分が女である事を武器にしている訳じゃない』

『この時代』…他の時代も知っているかの様な言い方だった。…今彼女の話を聞いた白石が率直に述べた感想は、ぴったり当てはまるのではないか…?

「……フッ」

―奇妙な偶然ではあるが、まさかおとぎ話の様な事を考えてしまうなど我ながらどうかしていると笑ってしまった。




 一方、『土佐の妙な奴』と聞いた白石は、文久3年春先の京で武市半平太という御仁を遠巻きに見た際、その隣を歩いていたやけに可憐な姫男子を見た事を思い出していた。高杉に話して見ると一瞬身を起こして食いつき、咄嗟の自分の反応に後から気付いたのか再びまたひじ掛けに寄りかかる様な体制へと戻りながら、しれっとした様子で訪ねてくる。

「その姫男子は麦色の髪色で刀には紅紫の下げ緒を結んでおったか?」

「へえ、確かその様な。着物の内に西洋のしゃつを着込んでおったのが印象的でしたわ」

「ああ…なるほど」

 確信した高杉は、どういう訳か心が躍り出そうになるのを必死に食い止める。だが表情には隠し切れない様で、自信や覇気に満ちた瞳が真正面から白石を捉え、広いようで狭い世間での偶然を告げる。

「白石さん。恐らくその姫男子と今僕が話をしていた妙な御仁とは、同一人物だ」

「ええ?」

「3月といえば僕も京であやつと会ったから、確かにいたはずだ。そして京におる間、あやつは武市殿のそばにおったからな。あともう一つ、教えてやれることがあるぞ」

「へえ、更に驚く事があるんで?」

「姫男子と申しておったが、そうではない。あれは『男子の格好をした姫』だ。つまり女なんだよ、あやつは。」

「はあ~!それはまた……」

高杉よりも倍の人生を歩み、この家業においてあらゆる人を見て来た白石であったが、高杉がなかなかの得意顔で言ってくるのも納得するほど驚きに値する真実であった。土佐の武市を遠巻きに見たのは、京師における勤王家としての朝廷を裏から動かし、将軍の御目見えにもなった程の第一人者であり、軋轢が激しくなっていた薩摩と長州の間を取り持とうとする最も有力な人物であると聞いていたからだ。その側に、男装をしたうら若き娘が控えていたとは…ただ事ではあるまい。

「さながら、今生かぐや姫ですな。その姫御仁は。」

 恐らくではあるが、眼前にいる高杉然り、かの武市半平太然り…かぐや姫に求愛を申し出た御仁たちと同じ様な心境を抱いているのではとも思う白石。尊王攘夷旋風が巻き起こる京であの武市半平太と行動を共にする女子とは、よほど只物ではあるまい。だが果たして本当に『才』だけが買われていたのだろうか?男装をしていたが非常に垢抜けた雰囲気の見眼麗しい人物でもあった。先ほど高杉は『浮世離れした奴』とも言っていたが、高杉が目を付けるほどの才の他にも、器量の良さも加味されていたのではないか。或いは、その先の特別な感情か…。

―少なくとも、目の前でかぐや姫との思い出を語る高杉を見ていれば、彼がその心に彼女の残像を抱き続けている事は明白に思えた。…これは、長年あらゆる人を見て来た白石の直感にすぎないが…その直感こそ侮れないという事を、白石自身が自負していた。


「奇遇だな。どうやら土佐ではそのように呼ばれる事もあった様だぞ。」

「是非ともいつかはお会いしたいものですな」

 白石の返答に、高杉はククッと笑う。

「『時代』が追いつけば、おのずと会う機会も生じるだろう。…あれはそういう奴だよ」

高杉は白石との会話に満足した様で、食事も酒も全て平らげていった。



腹が膨れ酒も回った事で疲れた身体には抗え切れぬ睡魔が襲ってきたのか、高杉は『横になるから一刻後に起こしてくれ』と言って横になった。膳を下げ部屋を出ようとする白石に、フと引き止める様な声がかかる。もう目を閉じたと思っていた白石はひょいと首を伸ばし、横になってうたた寝状態の高杉を振り返った。

「…白石殿のもとには、多くの勤王志士らが集まっておるな…」

睡魔と戦っているのか、酔いが回っているのか。高杉の滑舌はいつもの覇気を帯びていないが、話したいことは明確にある様だ。

「へえ。高杉様をはじめ、彼らをお支えするのが私の喜びであり務めとも思うております。」

「…僕を支えたいのなら、真の攘夷と、防長割拠について…今一度考える必要があるぞ。」

何せ、今の今まで干されていた男だからな僕は…と、その言葉とは裏腹に、高杉は眠そうなその顔に自信に満ちた笑みの一端を浮かべている。白石も家業が沈みゆく程に家財を投げ打って協力を申し出た薩摩が公武合体論を推していた事といい、たった一隻や二隻で長州の砲台をあっけなく壊滅においやる程の圧倒的な軍事力を誇る西洋軍との戦闘などを目の当たりにして、時世の移り変わりを痛感していたところだ。平田学に通じる勤王の精神はそのままに、新たな時代、新たな長州のあり方を考える必要性を感じていた。

「老体ではありますが、この先は高杉様に委ねたく存じます。何卒ご指導ご鞭撻のほど」

「うん。そうであれば、近い将来…いずれこの白石邸にも…あいつが顔を出す日がくるだろう…もしその時僕がいなければ、伝えておいてほしい事がある」

「へえ。一体何を」

『あいつ』が誰の事なのか。言われずとも直ぐに分かった白石は高杉の話を促す。彼は仰向けになってもう目を閉じながらも、睡魔に飲み込まれる手前の理性だけで話し続けていた。

「今年の3月……あれは僕の本心ではなかった…思っても無い事を…言うたと…」

高杉の声は今にも寝落ちしそうな程に不明瞭ではあったが、確かにそう聞き取った。それは睡眠欲に圧倒されて理性が剥がれ落ちた彼の本心なのだろうか?高杉とは出会って間もなく彼の人となりを全て把握した訳ではなかったが、普段は見せないであろう深層心理の一端を垣間見れた瞬間だった。

「確かに承りましてございます」

そう返事をしたが、白石の返事が終わる前にスースーと寝息が聞こえ始めた為、高杉が寝落ちしたという事は直ぐに伝わった。白石は持っていた膳を一旦置くと夏用の軽い賭け布団を出してやり、腹回りにだけそっとかけてやった。立派な侍相手にこの様な事を思うのは無礼かも知れなかったが、親子程に年が離れている白石からすれば、25才の高杉の寝顔にはどこかまだあどけなさ、青々しさが残っている様にも思える。…女への惚れた好いたも、その人生において真っ盛りの時期でもあるだろう。

会えば喧嘩ばかりを繰り広げてしまう今生かぐや姫への不器用な想いを汲み取って、白石は部屋を去っていったのだった。






※仮SS