―表紙― 高杉晋作本編 物語



高杉晋作が現代へトリップするIF STORY。

⚠実際の団体・組織・人物とは一切関係ありません⚠


・お名前変換『はつみ』




●第一幕●

202×年…谷潜蔵26歳・はつみ24歳

↑高杉IF相関図↑




序章:神隠し【挿絵付】
思ってもいない言葉をかけた。
本当はずっと会いたかった。もっと語らいたかった。
時代の寵児、令和にあらわる:前編
「申し遅れた。拙者は長州藩士、谷潜蔵と申す。」
「谷っ…えっ、ァ、そっち!?」
時代の寵児、令和にあらわる:後編
「…君は僕を知っておるのだな」
「はい。」
已むを得ず、同棲開始【挿絵付】
「いいから腰に巻いて下さい!一人でお風呂に入る時はすっぽんぽんで全然構わないんで!」
「ははは、わかったわかった。」
日記と谷潜蔵
「8月20日のお誕生日、今年はいっぱいお祝いしましょう!」
「お、おぬし…からかっておるな?」
猫と谷潜蔵【挿絵付】
「でもなんで『武市殿』なんです?」
「流石に呼びづらいじゃろう。君も御仁を前にして『はんぺーた』と呼べる自信があるか?」
「ご本人を前にってなると確かにそうですけど、はんぺーたは猫ですよ?」
割拠に備えよ!
必要なものを買い揃えよう!…あれ、高杉さんどこいった!? GPSと連絡手段の必要性。
識の高杉?
高杉晋作といえば結核だけど…と彼の体調について尋ねる。彼は歴史系の本に手を付けようとしない。自身の過去には興味がないのだろうか?吉田松陰の史跡が近くにある事を伝えると、「知っている。僕が改葬したのだから」と言うが…。はんぺーたと会話する谷。
カウチポテト・谷潜蔵
はんぺーたと共に映画やドラマにハマる。特に007やM.I.Pシリーズ、DCやMCU、ガンダム(宇宙世紀シリーズ)にもハマる。
自撮り侍・谷潜蔵
桜の季節。『その美しさ』はいつの時代も変わらない。谷はスマホでの写真撮影と、日記代わりのSNSにハマっていた。ある日、『2年ぶりの』世田谷松陰神社へ。
江の島デート
初夏の頃。水族館へ行き、弁天橋から船で江の島へ。谷は江の島へ来たのは初めての様だ。 富士山を臨みながら稚児ヶ淵を歩き岩屋へ。階段を登り、江の猫たちを見ながら龍恋の鐘へ進み、ノリで南京錠かけ…しっかりデート。
図らずも、男女の距離
急遽、鎌倉へも行く事になり飛び込みで鎌倉プリンセスホテルへ。母親に猫のことを頼む事になり、電話口から谷が率先して挨拶をする。母の了承を得てホテルに入るが、ツインルームが埋まってしまい空はダブルルームのみであった…。夜、互いの『恋人』『想い人』について話をする。
鎌倉デート
鎌倉の大仏と鶴岡八幡宮。鶴岡八幡宮には樹齢一千年の代銀杏があったが倒れてしまっていた。しかし倒れた後に残った根から新芽が出ている。時代が移り変わり身が朽ちても次代へと続いていくのだと感慨深く受け止める谷。 母に電話をし後日はんぺーたを引き取りに行く話をするが、「あんた、彼氏と同棲してるの?」と聞かれ、反射的に「違う!」と応えるはつみ。
識の高杉
はんぺーたと一緒に松陰神社へ来ていた谷。(勿論猫と散歩などあまり見かけない為視線を集める)江の島鎌倉旅で、歴史を過去として受け止める事に前向きになった事を話す。 帰宅すると顔面蒼白のはつみが出迎えたが、谷の足元からはんぺーたが入ってきたのを見て腰を抜かして安堵する。しかし猫の飼い方について少々言い争いになってしまった。
はんぺーた
翌日、はんぺーたを念のため病院へと連れて行くはつみ。はつみの不在中、本棚に並ぶ歴史書籍に手を伸ばしかけるが…その前に『ねこのきもち』を手に取る谷。先日来、はつみがはんぺーたに過保護なのはその『想い』によるものなのかと妙に勘ぐったりしたが、どうやらこの時代で猫と共に生きるにあたっての基本的な心得らしい事を理解する。…その流れから武市半平太伝を手に取り、その顛末を知って『武市』と『はつみ』に想いを馳せた。だが、『桜川はつみ』の事を調べる気にはなれない。
池内蔵太
世間のすこぶる発展を遂げた様子やはつみが安定した職に就きのびのびと一人暮らしできている姿を見ていれば、日本は幕府の封建制度を脱却し新たな時代を切り拓いたという事は言わずもがなである。谷も時世を憂い行動を起こした一人である自覚はあったが、今は時代の流れそのものよりも知人一人ひとりの人生を追い、その終焉を知る事に『向き合う』心構えが必要だった。
特に別れの間際まで共にいた池内蔵太の人生について知った谷は、絶句してしまう。
帰省計画
谷が『歴史』を受け入れようとしている姿を見ていたはつみは、山口旅行を提案する。しかし意外と『資金繰り』と『これからの事』を気にかけてくれてる谷潜蔵。旅雑誌を見ている途中、最後に内蔵太と共に飛び込んだあの『ひょうたん井戸』が『高杉晋作、池内蔵太終焉の地』として観光名所となっているのを見かけ、同志達の名前は勿論、妻や妾の名も飛び込んできた。
3泊4日、下関・萩旅行
ボーナスつぎ込み、思い切って『帰省』旅行!
詳細 一日目、下関。朝早く新横浜からのぞみで小倉経由下関へ!ホテルに荷物預ける。
下関駅からバスで城下町長府(海沿い約40分)、徒歩で下関市立歴史博物館(10分)、功山寺(3分)。下関駅から櫻山神社(車5分)、萩藩新地会所跡(8分)、ひょうたん井戸(6分)、白石邸跡(徒歩5分)。下関駅ホテル(ヴィアイン下関)チェックイン。一泊目。
二日目、朝始発の山陰本線・益田行で萩駅へ直行!(海沿い約3時間)萩駅からホテル(リゾートホテル美萩)荷物預け(車7分)。途中萩城跡近くを走り、興奮の谷潜蔵。
ここから明日いっぱいは高杉の行きたい場所を回る。ホテルチェックイン。二泊目。
三日目、引き続き萩。周囲が少々騒がしいというか視線を感じるが、まったく気にしない谷潜蔵。夜、もしやとSNSをチェックすると…思った通り『懸念』が的中してしまう。
一夜 ~男として~R18
昼間、谷に向けられていた視線は位置情報を元に来た人達なのかもしれないと、不安がるはつみ。だがネット上のこうした『炎上』にいまいちピンと来ない谷潜蔵。それどころか自分を親身に心配するはつみに対し、これまでの感謝とともに胸が熱くなり……!?
引き続き同じホテルで三泊目。最後の夜。
大騒ぎ
チェックアウトの時間が迫るが「君ともっと朝寝がしたい」とゴネる谷潜蔵。
そんな中、フロントより電話が入り、思わぬ人物の来訪を受ける事になる。
雲の上の人
一気に『はつみの出る幕ではない』という状況へ。一人帰宅する道中、谷から電話が入るが、仕事があるから予定通りに帰らなければならないと苦し紛れに取り繕い、通話を切る。
結核
川崎市の保健所から連絡が入り、結核患者と濃厚接触に該当する等の報告を受ける。
詳細 初発患者の認定を受けた人物は個人情報及び病状、所在地など全ての情報を最優先濃厚接触者にあたるはつみにのみ共有する事を認めており、それによって初発患者が谷である事を知る。
谷の精密検査結果は喀痰塗抹(3回連続-)、胸部X線検査(空洞-)、喀痰培養TB(+)で、「低感染性」および「咳などによる排菌はほぼ見られない」との事。隔離入院などはなく今後6ヵ月間の通院および内服で済む事まで聞く。
はつみも問診およびIGRA(QFT-3G)による感染スクリーニングを受け陰性となり、通常生活に戻る。「ウィンドゥ期間」を見越して1か月後再度スクリーニング検査を受ける必要があるが、そこで陰性であれば、今回の濃厚接触に関してはそれ以降問題ないとの事。
谷からの連絡はLINEでメッセージを送り合ったのを最後に途絶えている。SNSも音沙汰なしどころか彼のアカウントは非公開となってしまった。恐らくだが、『あちらの人達』にどうにかして取り上げられたのだろうと想像。とはいえ、気がかりだった医療費・健康保険問題や戸籍問題、そして何より結核の件についても、『あちらの力』でどうにかなっていればむしろ安心だ…とも、自分に言い聞かせる。
―それでも、既読にならないメッセージを一通だけ送った。「体を大事にして下さい」と。
全力ボイコット
『初期の労咳』が発覚し、説得されて治療を受けている谷潜蔵。はじめは直ぐはつみの元へと帰れると思っていたが、どうやらそうではないらしい事を察する。そうとなれば彼に付いた『小姓役』…つまり某秘書ではでは到底手に負えない『暴れ牛』であり、まぎれもない『武士』であるその気概を見せつける。
「…もしはつみに何かあれば、その首即刻刎ねる。おぬしの主へもそう伝えておけ!」
時を越えて
あれから4か月が過ぎ、時はもうじきクリスマスという頃となっていた。はつみは谷の事を忘れた訳ではなかったが、かの大物まで出て来てはやはり雲の上の人だったのだと諦めざるを得なかった。何事も無かったかの様にはんぺーたと日常を過ごしていたが、ある日、はんぺーたがいなくなっている事に気が付き愕然とする。
時代の寵児R15
この寒空の下、出て行ったはんぺーたはまだ戻ってこない。張り出しやサポート団体からも保護の連絡はなく、世間はクリスマスで賑わう一方で落ち込む日々を過ごすはつみ。
そんな折、スマホにメッセージが入った。
『浅草寺にて待つ』


…更にラブコメな第2部へつづく!
 プロット完成済み★第2部ではあんなキャラやこんなキャラも出てくるよ!




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